父の俳句
先日の土曜日に実家へ行った時のこと。
父が嬉しそうに、引き出しから一つの領収書を出してきた。
よく見ると、読売新聞の領収書で、額面の下に2つの俳句が印字されていた。
読売新聞の販売所で働く父が、職場の方に頼まれて書いたものが採用されたとのこと。
学生時代から続けてきている父の俳句の趣味は、僕をはじめ周囲の人は皆、”いい”って思っていたのに、恥ずかしがりやなのか負けん気が強いのか・・・今までほとんど自作の句を外に出さなかった父。
今でも日に17句、書き続けている父の句がこうして広く皆さんに見ていただけるというのは、息子としても素直に嬉しい。
ラムネ玉 落ちて昭和の 遠き味
ずっしりと 朝刊重し 時鳥(ほととぎす)
「趣味だから」
「その場で即席で書いたものだから」
と、散々謙遜する父に「相変わらずだなあ」と思いながらも、「でも、反応はあったんでしょ?」と聞くと嬉しそうに頷き、「FAXとかで結構、来たんだよ。」と父。もっと素直になればいいのにね。
しかも好評のため、今月の領収書にも父の句が掲載されるそうだ。
千葉県内で読売新聞を定期購読されている方・・・先月と今月の領収書の片隅に記載される句に注目していただければ幸いです。