クイーン「オペラ座の夜」

saitoukanchou2011-05-29

梅雨入り宣言がなされた雨が降りしきる日曜日。久し振りにクイーンのLPアルバム「オペラ座の夜」に針を落してみました。

このアルバムが発売された1975年。自分は小学校1年生でした。
そう・・・思えばクイーンをリアルタイムで知っていたわけではなく、実質的に”接触”したのは高校生の頃でした。

先輩で洋楽好きな方がおり、様々なバンドの曲を借りていた中に、クイーンもあったかと思います。
あの頃はバイトをしてはアルバムを買い、そして先輩からCDやレコードを借りては家で聞いたり、部室でみんなで聞いていたり・・・それはそれは”いい時代”でしたね。ちょうど自分が高校生の頃にCDが出たのではないかと思います。メディアの過度期、レコード、8ミリ映画、B級アクション・・・色んな意味で楽しい時代だったなあと、今になってそう、思い出されます。

クイーン繋がりでいいますと、彼らが音楽を担当した映画がありました。それが、そんな多感な高校生の頃に見た映画「ハイランダー」。これには何だか色んな意味で影響を受けました。

バカバカしさとカッコ良さが混在したこの映画には、当時の8ミリ映画同好会のメンバー全員がすっかり洗脳されてしまい、クルガンのファンになってしまったりしていましたっけ(笑)!!セリフまで覚えちゃあ、玩具の剣を振り回して放課後は8ミリ映画で撮影したり・・・まあ、いい時代でしたねえと、しみじみ。

ちょうどその頃に制作されました8ミリ長編映画「遊撃隊」は、その影響がまる受けだったのは、言うまでもありませんが(笑)。PART2まで制作されたこの作品は、PART1で45分、PART2で90分を超える超能力剣術アクション映画だったわけで・・・おーーい!!監督の黒沢くーーん!!元気かーー(笑)!!そんな長い作品を作れたのはもう、あの頃の若さ(とバカさ加減)があってこそだったなあと・・・まあ、そう思うわけで。
っていうか、もろ「ハイランダー」なシーンが目白押しでしたね。ええ。まあ、それだけみんな、「ハイランダー」が好きだったわけで(笑)。

それにしても、クリストファー・ランバートのあの剣の持ち方とかはもう、散々真似しましたっけねえー(笑)。

それにも増して、映画を更にカッコ良くしていたのがクイーンの楽曲の数々だったと思います。
ざっとこんな感じです。





・・・また久し振りに見たくなってきちゃいましたねえー「ハイランダー」。
その後、色々と続編とか制作されましたが、やはりこの1作目が強烈に印象に残っています。
といいますか、やはり、曲がいいですねえー。もちろんこのサントラも持っています。ええ。


あ、そうそう!「オペラ座の夜」に話を戻しましょう。
高校生の頃に中古レコード屋さんでこちらのアルバムを購入し、それ以来、実家にいたときには時折聴いていたのですが、日野に移り住んでからはレコードプレイヤーはあるけどポータブルでのみで、良いスピーカーやアンプに繋げて楽しむことは難しく・・・そうして暫く、こうした曲をレコードで聴くことから少々、遠ざかっていました。


そして時は移り行き、昨年11月から相模原市矢部に引越し、家も広くなり、今までなかなか繋ぐことが出来なかったアンプ&スピーカーを繋いで、いつでもレコードを聴ける環境が整いました。

こうしてようやく&本当に久し振りに「オペラ座の夜」をA面からB面と通して聴くことが出来ました。

で・・・これは改めて聴いて思いましたが、これはもう1つのコンセプトアルバムであって、ボヘミアン・ラプソディーだけを単独で聴くのは勿体無い!ということを再認識しましたね。この曲順であってA面では比較的ポップな感じの曲が多く、そこからB面になっていよいよ・・・ボヘミアン・ラプソディーというこの流れがあってこそのアルバムだったのだなあと改めて思った次第です。

それにも増してフレディーの、そしてコーラスの心地よさといったら!!
やはりレコードは、ボーカルの音域を楽しむには最も適した音声再生方法だなあと思いました。
特にこのアルバムでは、フレディーの伸びのある声と、ものの見事なコーラスワークを堪能するにはやはり・・・CDよりもレコードが最適ではないかと思いました。正に「声」が前に迫ってくるような・・・これがジュピター・オーディオhttp://www.jupiteraudio.com/の素晴らし過ぎるプレイヤー&アンプ&スピーカーで聴いたら・・・もっと感動するのでしょうねえ。でも、今現在のプレイヤー&アンプ&スピーカーのセットでももう、充分に良い音を再生してくれていますので充分、満足です。っていうか、これだけ大音量でも怒られない環境というのはもう・・・それだけで恵まれていますって。


ああ・・・それにしても、B面のラストにあってこその「ボヘミアン・ラプソディー」だなあと。この曲がアルバム最後にあるからこそ未だにこのアルバムが名盤と言われる所以でしょうし、この曲だけを単独で聴くよりはやはり、LPレコードでA面からずっと聴いて最後にこの曲があるからこそだなあと・・・まあ、思った次第なんです。はい・・・ってもう、しつこいですよね失礼しましたです。


先日はこのブログで「夜にでも聴こうか」と書きましたが、結局は今日も台風2号の接近のために終始土砂降りでしたので、一日家にいまして・・・そんな雨降りの憂鬱な日曜日の昼間に聞くクイーンも、なかなかでした。
っていうか、アルバムA面の2曲目が「うつろな日曜日」という曲名でしたので・・・正にこんな憂鬱な日曜日に聴くには相応しい曲&アルバムだったのですね。と。

それにしても、いささか涼しい風がある雨振りの中でのレコードから聴こえるフレディーの声・・・染みますねえ・・・。また暫くは、レコード鑑賞の日が続きそうです・・・。


「オペラ座の夜」<最新リマスター・エディション>

「オペラ座の夜」<最新リマスター・エディション>