カップケーキいちごを食べたのです
ちょっと所用がありまして、結構な遠出をしたのです。
遠出をしたとある駅の構内にケーキやさんがありまして、
その隣では摘み立てのいちごが、所狭しと並んでおりまして・・・
あ、いや、別にそんな“買う気”はなかったんですよ。
ただ、いちごの芳醇な香りが、私の理性を狂わせたのです。
気が付いたら私は、手にいちごが「載った」カップケーキを持っていました。
で、次の列車の車内で、私は旅情に浸りながらそれを食べたのです。
外は驚くばかりの青空。そして海岸線を縫うように列車は走ります。
空と海との間には
まるでそこには境目がないような
そんな“青”と“蒼”とが交じり合い、いつまでも車窓を彩っていたのです。
そして手元には真っ赤に熟した苺。
そしてカップケーキ
・・所用があるというのに、些か贅沢な移動となりました。