さよならブルートレイン「はやぶさ・富士」

saitoukanchou2009-03-13

思えば東京駅(や上野駅)で続々と到着・発車するブルートレインを撮影していたのはもう、30年以上も昔のこととなりました。

当時は東京〜西鹿児島間を走破する「富士」は憧れの存在でした。
下り列車番号1、18時ジャストに東京駅を出発する「富士」はもう〜そりゃあ、”格好イイ”存在でした。
ホームから寝台や食堂車を眺めてみては、「いつか乗りたいなあ・・・」と。

8ミリフィルム版の「ブルートレイン富士」を入手したかったのも、そうした経緯があったからかもしれません。

当時、10本もあった東海道線の寝台客車が、これで0になってしまうだなんて・・・いまだに実感が湧きません。

でも、今現在使用されていた14系寝台客車も、製造から25年は経過しています。
商売ベースで考えたら、古い寝台のままでいくなら、値段を安くしなけりゃ・・・乗りません。
飛行機や新幹線の乗り継ぎの方が時間も価格も安いんですしね。
でも、そうしたことを一切やらなかったのです。

そう・・・おそらくは、「潰したくて、なくなった」ような気がするんですよね。

テコ入れは10年ほど前にあった「ロビーカー」位ですしね。


でも、カシオペアの最上級クラスの部屋はいつも満席だそうですし、決して寝台列車がダメというわけではないと、今でも思います。


そんな感じで東海道方面も、豪華寝台列車があればね。
でなければ、カプセルホテル形式の激安&青春18切符でも乗車できる快速寝台とかね。

要するに商売として考えたらまだまだ可能性があるジャンルではないかと思うんです。


そうすることもなにもなく、ただ消すだけならば、誰でもできる。
ノスタルジー的な思いで言うと「ただただ残念」ではありますが、JR各社に対しては「商売が下手だなあ」という思いしかありません。

それにしても、最終運転の東京駅に、3000人も集まったそうですよね??
ゆうづるの最終運転日とかって、そんなに上野駅にもいなかったよなあー・・・。

世の中、鉄道好きというのが一般的になった、ということでしょうか?
これってつまり、良いデザイン、良い居住性、楽しめる要素がある列車を作っていけば、集客もあるということではないかと思います。

鉄道の中で鉄道の事を考えるのではなく、より外部で流行しているものにアンテナを張ってコラボレーションするということが、益々重要なのではないかと思います。

客層を絞り、客層が好む事項を徹底的に調査し、コラボ・・・これだけでも話題性と集客力、そして販売に結びつくものと思うのですが・・・全然そうしたことがないのが逆に驚きです。

そう・・・アイデアはいくらでもありますし、湧いてくるとおもうのですが。
列車そのものと、連動企画ならばもう、いくらでもアイデアがあります(あとはお金だけがないわけで(笑))。どこの鉄道会社でも結構ですので、自分のアイデアを実現化してください。マジでマジで。


って、エラそうに言っているだけかもですが・・・自分。